ちょっと気になったこと 1

日刊 English Motivator from HEA 2023年4月7日 Vol.14

先日、メルマガで次のような文を紹介しました。

My goal is to figure out how we’re similar as opposed to how different we are.

この文は”how we’re similar”, “how different we are”の部分が”our similarities”, “our differences”などの名詞ひとつではなくて節(主語動詞がある)になっているところに注目して紹介しました。

このときは”how we’re similar”「私たちがどんなふうに(どのように、どのような点で)似ているか」(様態)ということで意訳すると「共通点は何か」くらいの意味だろうと考えました。
次に”how different we are”「私たちがどれほど違っているのか」と考え、その違いの大きさ(程度)の話なのだなと思いました。

ですが翌日、どうもこの文が気になって気になって仕方がなくなりました。

ふだんだったらこういう文はこういうものなのだ、こういう意味なのだと特に何も考えずに音読したり、職場の行き帰りにブツブツつぶやいたりして覚えようとしています。
ですが、ちょうど別のことで英語の感覚のようなものの質問があり、そのあとでこの文に戻ってきたときにはいろいろと疑問が沸き上がってきました。

how we’re similar as opposed to how different we areの部分なのですが、ふつう日本語であれば「共通点(類似点)」と比べるなら「相違点」とか来るのではないか?などとふと考えたのです。
そしてそうであれば、”how different we are”ではなくて”how we’re different”のほうがしっくり来たりする気がするな、などと思ったのです。

こういうふうに発言されてるんだから、これはこうなんだ!日本語から(日本語の感覚から)考えるなんてバカなんじゃないのか!と思われても仕方がないのですが、なぜかどうしても気になってしまいました。

次に、コロケーションというかこういう話題のときはひょっとすると”how we’re similar”, “how different we are”などと言うのが言いやすかったりするのかな?などとも思いました。
いや、いまは「共通点」を探りたいわけなので、違いのひとつひとつをいちいち取り上げたいわけではないのだ、だから”how we’re different”ではないのだ、そういう意識なのだと考えたりもしました。

でも、実際のところ前後の文脈もないわけで、よくわからない。しかしながら、自分の知らない、こういうときはこういうものなのだというものがあるのかもしれない!とちょっと調べてみようと考えました。

この時点で、どう考えてもふつうじゃないとは思うのですが、もうこの文のことが気になって気になって仕方がなくて、何がわからないのか、何がわかっているのかなどわけがわからなくなってきていました。(身近な人に聞いたらどれも同じじゃないの?とか言われてさすがにそんなはずはないと思ったりもしました笑)

手始めにDeepL Writeにこの文を入れてみました。

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なんと、”how we’re different”に直せという指示が出てきます。
むむむ、ますますわけがわからないな…。

次にnetspeakです。
じつは”How similar are we?”とか”How are we different?”なんていう文はほとんどなくて、”How different are we?”とか”How are we similar?”なんていう文がいっぱいあったりするのかな?とふと思いました。

意味があることをしているようには思えなかったのですが、なんとなくやりたくなってしまったので調べずにはいられません。

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ここまで来ると、よくわからなくなってきました。
自分が何をやっているのかもわからなくなってきていました。

“how different we are”は”how we’re different”より言いやすかったり、よく出てきたりするのかな?なんて、ぜんぜんそんなことありません。笑
“how we’re similar”なんて77例しかありません。

おそらく、この時点で最初に考えた「共通点と違いの大きさというのはおかしく感じるけど、いまは話題にしているのは共通点なんだから違いひとつひとつに注目しているわけじゃないのだ」くらいのところで終わりにしておけばよかったのでしょうが、どうしてもこんな理解でいいのか自信が持てなくなってきていました。

自分が日本語話者としてこういう話をするのであれば、文の形を揃えないなんて気持ちが悪くてしょうがないからです。

「ぼくの目標はぼくたちがどれほど違うのかではなくて共通点を見つけることなんだ」
「ぼくの目標はぼくたちの相違点ではなくて共通点を見つけることなんだ」

・・・

書いてみたら上も自然な感じがしますね…。

とにかく何か自分の知らない考え方があるのではないか?
ひょっとするとこれは「対」になっているのではないか?(こういう使い方しかしないのでは?)
なんかこう、強調する言い方?とかあるのかな?
などと思い始めると、ここで終わりにはできないと思いました。

2,3日考えた結果、自分なりの正解にたどり着けず、というか自信がなく、もやもやするのでTwitterの知識人に聞こう!と思いました。

最初思いつくままごちゃごちゃ書きすぎたからか、時間が悪かったのか誰からも返事をもらえず、書き直して投稿したところお返事をいただけました。

たぶんこの投稿をみた多くの人は「ああ、この人はhowがどうかかっているのかわからないのだろう」「howの意味がわからないのだろう」「和訳できないのだろう」と思ったのだと思うのですが(自分の聞き方がよくなかったのですが)、和訳がわからなくて、この文を和訳してほしいと思ったのではないのです。なんだかすみません…。

この文体、つまり、なんで前後を揃えなかったのか、特に意味の違いは考えずに口から出てきただけなのか、きちんと使い分けするつもりで言ったのか、とか自分の考えた解釈が正しいのかなどに自信が持てず、そこを聞きたかったのですが、文字数的にTwitterでは無理だったので(あと最初複雑に質問したら誰からも返事がなかったので)単純に質問したら和訳がわからない人みたいになってしまったので再度ここに書いておきます。(単なる和訳を書かれたりするのはつらいです)

こちらのネイティブ的には100%同じ、らしいです笑

自分は英語の感覚が乏しいと感じているので、このような意見をもらえるのはありがたかったです。このように違う性質の要素が並んでいても違和感を覚えるようなことではないのか…と参考になりました。

佐藤先生からはChatGPTの返答をいただきました。
お恥ずかしい話なのですが、まだChatGPTをまともには使っていないので「こういうことも聞けるのか…」と勉強になりました。
ここからさらに自分が抱いている疑問など聞くのも良さそうですし、この返答だけでも自分の考えたことに自信が持てそうです。

「第1のhowはin what wayの意味か」と聞くだけで、最初に自分が考えた「共通点と違いの大きさというのはおかしく感じるけど、いまは話題にしているのは共通点なんだから違いひとつひとつに注目しているわけじゃないのだ」くらいのことがほぼ出てくるなんて驚きました。もうすこし踏み込んで質問すると楽しそうです。

よろしければ、何かわかる方やおもしろい話がある方はコメント欄などで教えていただけるとうれしいです…!!
意味のないことをぐだぐだ考えやがってみたいなのは自分でもわかってるので許してください!笑

おわりに

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